社会契約論

ウィリアム
荷物運びの労働者。社会の不平等に不満を抱きながら日々を暮らしている。

ルソー
本編のナビゲーター。仮説をもとに不平等を生む社会矛盾を明らかにする。

モンテール
若き政治家。街で出会った少年の言葉をきっかけに革命を起こす決意する。

ロイ
日雇い労働者だが過労で体を壊し無収入。ウィリアムを革命の集会に誘う。

国王
「ある国家」の専制君主。臣民は税収の道具、国家の繁栄しか考えていない。

将軍
国益と人情の狭間で革命成功の鍵を握る。モンテールの病死した父親の親友。

ルソー（1712〜1778）

哲学者。スイスの時計職人の子として生まれるが、母の早世と父の蒸発で孤児同然の生活を送る。パリでの文筆活動が評価され、30代後半で思想家として飛躍した。『社会契約論』では文明社会の不平等を分析し、公共の利益を求める「一般意思」を説く。特権政治や教会を否定したことで迫害され、晩年は精神を患い貧困のまま生涯を終えた。ホッブズやジョン・ロックと並ぶ社会契約説の提唱者。その後の民主主義・教育思想・ドイツ観念論などにも影響を与えた。その他『人間不平等起源論』『エミール』等。

関連作品

『エミール』ルソー
※不平等な社会を改革するための教育論
『共産党宣言』マルクス＋エンゲルス
※労働者にフォーカスした社会契約の未来

バラエティ・アートワークス

「まんがで読破」シリーズの制作を目的に設立された著作会社。その他『歴史秘話ヒストリア』『タイムスクープハンター』漫画版および第５期TVドラマ脚本協力(NHK/ピクス)等。2013年解散。現在は後身のTeamバンミカスがシリーズを継続。