イナゾウ
本編のナビゲーター。国教のない日本の道徳観を分析し武士道に気づく。
ある武士
「義・勇・仁・礼・誠・忠・名誉」武士道を貫く男と妻、恩師の生活。
大石内蔵助良雄
赤穂藩家老。お家再興のために尽力するも吉良邸討ち入りを決断する。
堀部安兵衛
赤穂浪士四十七士のひとりで随一の剣客。仇討ち急進派のリーダー格。
浅野内匠頭長矩
赤穂藩主。殿中刃傷事件で吉良殺害に失敗し、切腹の厳しい処分となる。
吉良上野介
名門の家柄。殿中刃傷事件で、浅野に額と背中を切りつけられ隠居する。
欧米人はバラの花を愛するように「騎士道」を愛し、日本人は桜の花を愛するように「武士道」を愛した…
20世紀初頭、国際人・新渡戸稲造が日本の倫理観を英文で紹介した『武士道』
海外でのサムライのイメージを決定づけた名著を、象徴的物語『忠臣蔵』とあわせて漫画化。
CHARACTER
イナゾウ
本編のナビゲーター。国教のない日本の道徳観を分析し武士道に気づく。
ある武士
「義・勇・仁・礼・誠・忠・名誉」武士道を貫く男と妻、恩師の生活。
大石内蔵助良雄
赤穂藩家老。お家再興のために尽力するも吉良邸討ち入りを決断する。
堀部安兵衛
赤穂浪士四十七士のひとりで随一の剣客。仇討ち急進派のリーダー格。
浅野内匠頭長矩
赤穂藩主。殿中刃傷事件で吉良殺害に失敗し、切腹の厳しい処分となる。
吉良上野介
名門の家柄。殿中刃傷事件で、浅野に額と背中を切りつけられ隠居する。
義・勇・仁・礼・誠・忠・名誉
【義】武士道の中心。打算・損得ではなく正義を貫く。どんなに才能があっても義がなければ武士にあらず。
【勇】義を貫く勇気「義をみてせざるは勇なきなり」正義を貫く実行力。そのため文武両道を追求する。
【仁】人としての思いやり・他者への憐れみの心「武士の情け」仁とは母のような徳。リーダーの必須徳目。
【礼】仁の精神を育てることから生まれる謙虚さ。礼儀で心を磨く。食事作法は学問となり茶の湯は芸術となる。
【誠】ウソは臆病「武士に二言なし」言ったことを成す。銭勘定も証文もいらない。富の道が名誉の道ではない。
【忠】武士は主君に従順だが奴隷ではない。忠義とは自発的な正義の誓い。主君が義に反すれば命がけで諌める。
【名誉】恥を知れ。「恥」は道徳意識の出発点。名誉とは自分に恥じない高潔な生き方を貫くための徳目である。
著者プロフィール
新渡戸稲造(1862〜1933)
盛岡藩(岩手県)出身。農学者・教育者。東京女子大学学長などを歴任。国際連盟事務次長も務める。日本人の道徳観を紹介した英語版『武士道』が国際的に評価されるが、軍国主義思想が高まり孤立する日本に失意の晩年を過ごす。太平洋会議の帰路、愛妻メアリーに看とられカナダにて客死。
関連作品
『論語』
※武士道には儒教の理解も求められる
『堕落論・白痴』坂口安吾
※武士道による支配の欺瞞とカラクリを暴く
制作チームについて
バラエティ・アートワークス
「まんがで読破」シリーズの制作を目的に設立された著作会社。その他『歴史秘話ヒストリア』『タイムスクープハンター』漫画版および第5期TVドラマ脚本協力(NHK/ピクス)等。2013年解散。現在は後身のTeamバンミカスがシリーズを継続。
原作:新渡戸稲造
企画/漫画:バラエティ・アートワークス
電子版発行:Teamバンミカス
配信日:2021年4月7日(電子版改訂)
ページ数:194頁
価格:配信ストアでご確認ください
紙書籍発行:Gakken
発売日:2023年9月14日(文庫新装版)
ページ数:208頁
価格:792円(税込)
ISBN 9784054069305
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