それから

長井代助
頭脳明晰な青年。独身のまま職にもつかず日々を過ごしている。現在30歳。


平岡益次郎
代助の中学時代からの友人。大学を卒業後、銀行に就職して勤勉に働くが…


平尾三千代
益次郎の妻。女学生時代に代助と益次郎と知り合い３年前に結婚した。


長井得
代助の父親。明治維新の激動の時代に侍から転身し一代で財を築いた。


長井誠吾
長井家の長男。日露戦争の特需がすぎた時勢に企業の拡大に努める実業家。


門野くん
代助の家の書生。自分の理解を超えるものに敬意を抱いているようである。


高木の令嬢
代助のお見合い相手。令嬢の祖父と長井家には深い因縁があるらしい。


長井梅子
誠吾の妻。仁義に厚く、義弟の代助の将来を気にかけている。二児の母。

夏目漱石（1867〜1916）

帝国大学英文科卒業後、松山中学校の教職などを経て、イギリスへ留学。帰国後、東大講師を務めながら作品を発表。朝日新聞社入社後は本格的に職業作家としての道を歩み始めるが、晩年は胃潰瘍と糖尿病に悩まされ、『明暗』で絶筆となった。その他の作品に『こころ』『夢十夜』等。

関連作品

『こころ』夏目漱石
※「明治の精神」と人間のエゴに迫る代表作
『明暗』夏目漱石
※漱石の絶筆となった未完の長編
『坊ちゃん』夏目漱石
※「世渡り」を覚えた大人たちへの皮肉

バラエティ・アートワークス

「まんがで読破」シリーズの制作を目的に設立された著作会社。その他『歴史秘話ヒストリア』『タイムスクープハンター』漫画版および第５期TVドラマ脚本協力(NHK/ピクス)等。2013年解散。現在は後身のTeamバンミカスがシリーズを継続。