「旅の日」の由来となった松尾芭蕉『おくのほそ道』の出発地はどこ?

「旅の日」は毎年5月16日。紀行文『おくのほそ道』で、江戸時代の俳人・松尾芭蕉がみちのく(陸奥国・東北地方)に旅立った記念日(旧暦元禄2年3月27日)として、日本旅のペンクラブが1988年に制定しました。

【問題】旅の日の由来となった松尾芭蕉『おくの細道』の出発地はどこ?

旅の日とおくのほそ道

3択問題です。『おくのほそ道』の出発地は、現在の東京のどこでしょう?

  • 足立区
  • 荒川区
  • わからない

「わからない」ってなんだ?その選択肢。

正解は…………

【正解】わからない

矢立の初

『おくのほそ道」の出発地は、隅田川のほとり。
史料には、松尾芭蕉は住まいのあった深川から舟で「千住」に上り、そこから出発したと記されています。

「行く春や鳥啼魚の目は泪」
これを矢立の初めとして、行く道なほ進まず。人々は途中に立ち並びて、後影のみゆるまではと見送るなるべし。

『おくのほそ道』松尾芭蕉

これが「矢立の初」松尾芭蕉が千住大橋で詠んだ、『おくのほそ道』出発の句です。

しかし、千住と言っても足立区の「北千住」か荒川区の「南千住」かはハッキリしておらず、それぞれが「ウチこそが出発地」と銅像を作ってアピールしています。真相はわかりません。

千住論争|足立区か荒川区か

千住論争

松尾芭蕉は千住大橋の南北どちら側から出発したのか?

隅田川の北岸・足立区の北千住か?
南岸・荒川区の南千住か?

1990年代には有識者を巻きこんだ「千住論争」が繰り広げられましたが、そもそも新しい史料が発見されなければ真相はわかりません。

現在では、歴史のロマンを楽しむ南北問題、楽しい街おこし論争とされています。

「旅の日」に開催されるイベント

日本旅のペンクラブは「忘れがちな旅の心を、そして旅人とは何かという思索をあらためて問いかけることを目的に」旅の日を制定しました。

松尾芭蕉『おくのほそ道」の旅立ちに由来するイベントを毎年開催しています。

「旅の日の会」

第34回(2021年)は、コロナウイルス感染症の影響でオンラインにて開催。

「旅の日」発祥の地・松尾芭蕉像より中継。日本全国の宿や観光施設・観光協会の動画メッセージ発信など「いつか旅する日のために」忘れがちな旅の心を問いかけるイベント。

「旅の日」川柳

旅の魅力をテーマにした川柳を募集している。
「旅の日の会」で大賞ほか受賞作品を発表。

【第14回「旅の日」川柳 入賞作品と選評】
https://tabipen.jp/news/76400/

※この記事は2021年5月にSNSキャンペーンで出題した「まん読クイズ」の問題と解答をまとめたものです。

まん読クイズについて
まんがで読破のTwitterでは、正解者から抽選でお得なギフト券が当たる「まん読クイズ」を随時開催|文豪や名著のエピソードから出題します|ぜひチェックしてください。

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https://twitter.com/mangadedokuha

※Twitter社のプロダクトリニューアルにともない、「まん読クイズ」で利用していた配信機能が2022年4月に終了しました(一部APIを除く)。Twitter社では後継機能の提供を予定しておりますので、キャンペーンの再開を楽しみにお待ちいただれば幸いです。

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