進化論で生物学の基礎を打ちたてた『種の起源』の著者、チャールズ・ダーウィン。その研究には膨大な時間とお金が必要でした。
当時の宗教的価値観に染まった学会で認められるわけがない、一銭にもならない研究。それでもダーウィンが生活に困らずに、進化論を完成させることができた理由とは?
みなさんもご存知の、あの有名ブランドが科学の発展に貢献しました。
問題|ダーウィンの進化論を支えたブランドとは?
4択問題です。
『種の起源』のダーウィンが、生活に困らずに進化論の研究に打ちこめたのは、ある有名ブランドが大成功したおかげ。どのブランド?
- バーバリー
- ウエッジウッド
- カルティエ
- エルメス
ヒント|ダーウィンはイギリスの学者
ダーウィンのお母さんは、18世紀のイギリス産業革命で大成功した陶器職人の家系です。
正解は…………
進化論の研究を支えたウェッジウッド
正解は「ウェッジウッド」
ダーウィンの進化論に貢献した、イギリスの陶器ブランド。お祝いギフトの定番・ウェッジウッドです。
ウェッジウッド社は「英国陶工の父」ジョサイア・ウェッジウッドが1759年に創業しました。ジョサイアは、当時、貴重品だった白い陶器の製造法をあみだします。
ドイツのマイセンや、デンマークのロイヤルコペンハーゲンなどの白磁とは違う、ウェッジウッド独特のクリーミーな白い陶器は「クィーンズウェア」と命名され、イギリス王室御用達の陶工として認められます。
さらにウェッジウッドは産業革命・工業化の波に乗って、イギリスのみならず世界的なブランドの地位と、莫大な財を築きました。
ダーウィンの進化論とウェッジウッド
ダーウィン家とウェッジウッド家は、おじいちゃんの代から仲良しでした。ジョサイア・ウェッジウッドの莫大な遺産を相続した長女は、ダーウィンのお母さんです。
ダーウィンが進化論を研究するきっかけになるビーグル号への乗船を助けたのは、ダーウィンの叔父にあたるウェッジウッド家のジョサイア2世です。ジョサイア2世の娘はエマ・ウェッジウッド。エマはダーウィンと結婚し、伴侶として苦楽をともしました。
ダーウィンの進化論は、当時の常識を破壊するタブーでした。保守的な学会にダーウィンの居場所はありません。そのなかで、ダーウィンが『種の起源』を発表できたのは、志をひとつにした学者たちの尽力によるものです。
しかし、志だけでは食べていけません。現代風に言うと「高学歴ワーキングプア」まっさかさま。ダーウィンが研究を続けられたのは、ウェッジウッド家からの応援があってこそでした。
……………。
科学を進歩させたのは「太い実家」という
ミもフタもないお話でした。
※この記事は2021年7月にSNSキャンペーンで出題した「まん読クイズ」の問題と解答をまとめたものです。
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